池袋ー大山アート・プロジェクトとは
炊き出しアートスペースとアートスタジオ大山での表現の支援活動とこれらの場所で創作された作品―表現を公に発表する活動が合体したアート・プロジェクトです。その目的はこれらの場所に参加する人々が表現により回復力を持つことと、アートー表現と社会を繋いで差別や偏見のない個人を尊重する社会の実現を考える手がかりになることです。参加者と私はこの小さなコミュニティから大きな社会へ作品を発信することによって一歩一歩、歩んでいきたいと思います。
尾曽越理恵
What is the Ikebukuro-Oyama Art Project?
The Ikebukuro-Oyama Art Project is an art project that combines activities to support expression at the soup kitchen art space and Art Studio Oyama with activities to publicly present the artwork and expression created at these locations. The purpose of the project is to empower the people who participate in these places with the power of resilience through expression,
and the goal is to connect art, expression, and society, and to provide clues to the realization of a society that respects the individual without discrimination or prejudice. We would like to make a step-by-step progress by transmitting our message from this small community to the larger society. Rie Osogoe
アートスタジオ大山とは Artist-run school(アーティストの運営する)の学校という性格がある場所です。
誰でも何でも自由にアート作品を創ることができるスタジオです。仕事を持つ女性や子育て中の女性も午前から時間が自由に選べて低料金で利用できます。また、近所に住む絵の好きな子供たちにもスタジオを開放し、グループで来て遊びも兼ねて楽しんで制作しています。備えてある画材は自由に選べて、画題も自由です。
「絵は既定の考えかたに縛られず自由に描いて、自分の思いや考えや生き方の表現をすることで、生きる希望を持ち回復力を持つこと」ができればいいと考えます。
また、この場所は、一人一人を個人として尊重し個性を大事にし、異なった世代、異なった層の人達が集まりコミュニケーションすることで、差別をなくし、多様性を認めるコミュニティとなることを目指しています。
Art Studio Oyama is a place that has the character of an artist-run school.
It is a studio where anyone can freely create artwork of any kind. Women with jobs and women raising children can also use the studio at low costs, with hours freely selectable from the morning. The studio is also open to children in the neighborhood who like to paint, and they come in groups to have fun and enjoy painting.
I hope that by painting freely and without being bound by preconceived ideas, and by expressing our own thoughts, ideas, and way of life, we can have hope and resilience in our lives.
I also aim to create a community that respects each person as an individual and values individuality, where people of different generations and backgrounds can gather and communicate with each other, eliminating discrimination and recognizing diversity.
大人のための絵画教室―年齢不問、働いている方のために土曜日、日曜日、休日の午前9時から午後5時までできます。1日3時間まで
火曜・木曜の午後1時から5時までの内3時間できます。 共に1000+500円(材料費)=1500円
アクリル画、油絵、水彩画、彫塑、ドローイング、版画などできます。 (材料費は必要がないときもあります)
子供たちのため絵画教室―2歳から。 土曜日と日曜日の午後1時から2時半と2時半から4時まで。1000+500(材料費)=1500円
子供のワークショップ ー半年に一度、外部の音楽家を招き、不思議な音を出してもらいます。
音による刺激から触発されて創造的な絵画活動を促します。
大人のためのワークショップ―何かを創り、話し合うことから気付きがうまれる講座です。 ファシリテーター:石黒広昭(立教大学文学部教授)
広く一般の方、どなたにも開かれた講座です。3か月に一度開催します。
土日祝日のいづれか午後1時から4時まで行ないます。
アートって何だろうと思っている方は是非ご参加ください。 参加費:無料または500円(材料費)
年一回の展覧会(10月)に出品できます―参加希望者は前月9月に開く展覧会準備協議会に参加し、自分の希望の展示方法を提案できます。
また、展示作業(インスタレーション)に参加することもできます。
アートスタジオ大山:板橋区幸町15-15、アクロス大山地下
電話かメールでご予約ください。osgrwhtk@gmail.com
080-3559-8313
キラキラの瞳2 僕に呼びかけてくる光の粒 空に浮かびあがった少女A
A girl in the sky
作:路上太郎 Works by using computer software
鳥 Watercolor on paper 昆虫 Drawing on paper 花 Acrylic on canvas.
作:生活保護を受給しながら、絵を描くことが唯一の楽しみの82歳の男性
木のイメージ 踊り子1 踊り子2 手 紙にペンと色鉛筆
作:子育てしながら、仕事をして絵も描く若い女性 Works by using computer software
Creator: A young woman who works and paints while raising her child.
きのこ雲 Mushroom cloud
あの日、大勢の人の愛が、たった一瞬でこの煙にのまれて
しまった。そこに生きていた人々の、”愛”を表現しました。
決して色褪せることのないように。
戦争を起こさない為に今、私達にできることはなんでしょう。
The love of so many people was lost in this smoke in a single moment on that day. I expressed the "love" of the people who lived there. I hope it will never fade away.
What can we do now to prevent war from happening?
作者:子育てしながら仕事をして、絵も描く若い女性
Painter:
A young woman who works and paints while raising her child.
Acrylic on canvas
永遠の宝物 アクリル画 Tokyo-sirene1 (東京人魚)アクリル画 レッサーパンダと紅葉 油彩画
作者:仕事をしながら絵を描く若い女性 大山駅に初めて降りた時に見かけた 作者:仕事をしながら趣味で音楽演奏した
人。自転車を押しながら歩いていた り絵を描く女性
東京人魚。
作者:福祉の仕事をしながら絵を描く女性
テキスト・アート
てのはしの炊き出しの列に並ぶ人の中の声
ラフ・スケッチ 炊き出しの列の中で描いてもらいました。
食と健康の問題への問いかけ
作者:ネットカフェで生活する活動家の女性。
5月のてのはしアートスペースにて制作
キャンバスにマーカー
上 5歳男児 小学3年女子 波 小学1年男子 アノマロカリス(古代生物)
下 5歳女児 月、地球など いつもより壮大なスケール大きい絵になりました。
上3点:小学1年女児作品、 中央:アクリル画
下:小学5年女児のアクリル画 小学1年女児のアクリル画
「僕の好きなもの」黒色のスクラッチボードに描く 作:小学4年男子
あらゆる人達が参加できて、あらゆる問題についてアート制作を通して発議し発言し合うというアート活動です。
ソーシャルアート・ワークショップ第1回2月17日(金)
「自分とは」
粘土による自画像創りを通して自分、そして他者と出会う。
対話を通して新たな自分を発見する。
ファシリテーター:いしぐろ ひろあき
ソーシャルアート・ワークショップ第2回 4月29日(土)
「私の木をつくる」みんなで創る森はどんな森?
森に関する知識を得ること、そして自分の考える木や森を描く。
最後にそれらを組み合わせて皆の森にしました。
みんなの木に関する語り合いから始めて、そこから見えた問題を考える。
温暖化という社会問題を考えるきっかけになり、共に考える他者がいることで連帯感も持てたと思います。
ファシリテーター:いしぐろ ひろあき
ソーシャルアート・ワークショップ第3回7月15日(土)
「街を創る」共同制作、(アート制作と語らい)
それぞれの参加者が街にこういうものがあって欲しいものを描きました。子供の遊び場、私の好きな街にあるビル、演説台、古い民家、好きな自動車の店など立体造形も含めて一枚の大きな作品にできました。今まで絵を描いたことがない人、どうしても絵が描けない人も参加しましたけれど、作品創りの楽しさを味わっていました。
ファシリテーター:いしぐろ ひろあき
ソーシャルアート・ワークショップ第4回12月2日(土)
「人生の紙芝居を作る」紙芝居制作と発表
それぞれの人が他にないような、たぐいまれでユニークな人生を生きてきたことを紙芝居という形式にして発表し合いました。紙芝居に描かれた絵は様々な表現があり、オリジナリティにあふれていました。
ファシリテーター:いしぐろ ひろあき
わたしたちのアート展 Our Art Exhibition
10月25日~30日 東京芸術劇場
Tokyo Metropolitan Theater
炊き出しアートスペースとアートスタジオ大山の合同
作品展
Joint Exhibition of Soup kitchen Art Space and
Art Studio Oyama
351人の方々に観て頂きました。
東京新聞10月25日朝刊、2023年
https://www.tokyo-np.co.jp/article/285810?rct=t_n
「大切なことは、自分のなかにある」暮らす、はたらく 「炊き出しアート・プロジェクト」が問いかけてくれること
尾曽越理恵さんと生活困窮者たちとのかかわりから 2023年10 月刊 小笠原綾子著